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2012 私のお気に入り or Best 3 By Murakami

■ 順不同です

新録CDタイトル 1
TRIVENI / Avishai Cohen
知名度の高いベースのアヴィシャイではなくトランペットの方。トリヴェニ2とあるので1があるのかと調べてみた。イントロデューシング・トリヴェニが2010年に発売されていて、これはその作品と同日録音(2009年12月)。
3年前の録音が何故今頃と思ったが、2枚組とせず、時期を待っていたのだろう。
ベースのオマー・アヴィタルとドラムのナシート・ウェイツとのピアノレス・トリオ編成。管楽器奏者の技量が試される白熱の編成だ。オリジナルにオーネットやミンガスの曲を挟んで一気に聴かせる。

新録CDタイトル 2
アコースティック・フルード/橋爪亮督
日本のマーク・ターナーとマーク(笑)している橋爪氏。一言で言えば丹精でクール。ECM作品だと言ったら、誰もが納得するだろう。参加しているメンバー全員が凄腕を感じさせないスゴ腕。日本のジャズもここまで来たかと思う。
橋爪亮督ts、 市野元彦g、 織原良次eb、橋本学ds、 佐藤浩一p


新録CDタイトル 3
BABEL / Mumford&Sons
生ギター、ウッド・ベース、キーボード、バンジョー等。楽器編成がイギリスのバンドとは信じがたい。昨年の「ニューグラスを極める」以降色々探していた。昨年の秋に発売された彼らの2枚目の作品に巡りあった。欧米で大ブレイク中のバンド。久しぶりに若い人のロック・アルバムを買った。

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  REJOICE / 中島さち子トリオ
2010年に発売されたアルバムである。何度か当店に出演してもらっていたし、白版のサンプルCDもいただいていたのだが軽く流した程度で真剣に聞いていなかった作品。
昨年発売された著書『人生を変える「数学」そして「音楽」』をきっかけに彼女への興味がグッと増し、改めてこの作品聴いて驚き感動したのだ。
ジャズピアノの師でもある本田竹広氏譲りの力強いゴスペルタッチの奏法。日本的な哀愁感漂う旋律。
尋常小学唱歌「ふるさと」で幕を開け、アイルランド民謡「ダニボーイ」で幕を閉じる見事な構成力。
本田竹広〜板橋文夫と続く日本ジャズピアノの太い幹は彼女の手に委ねられた。

 

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