多くの人が今年の復刻盤の上位にランクするであろう傑作。65年はマッコイ、ギャリソン、エルヴィンから成る不滅のカルテット最後の年。「至上の愛」は既に録音されていて、発売直後かされる頃の録音。悪かろうはずがない。特に1枚目の1曲目、アルバム表題曲が凄い。エルヴィンとの息詰まるガチンコ対決は20分をゆうに超えている。しかし少しの弛緩もない。
この時期のコルトレーンを聞くと他のジャズが空虚な屑に思えてくる。ジャズを気持ちの良い音楽としか捉えないとするならコルトレーンは必要ないかもしれないが、コルトレーンを体験しないジャズファンなんて・・・。折角ジャズに出会えたのに、もったいない。