アーティスト名

ヴィニシウス・カントゥアリア

ヴィニシウスのアルバムの音ではいつも、演奏者との"距離感"に関心させらるがフランス"naiive"へ移籍第一弾となった本作品でそれが最高潮に達した。曲もそうだが、ヴィニシウスのギターに聞こえる繊細なグルーヴ。人選したゲストにブラッド・メルドー、マーク・リボー、エリック・フリードランダー、ジェニー・シェインマン、マイケル・レオンハート、デヴィッド・ビニー、マリワルド・ドスサントスらが参加し空間美と言えるようななんとも優雅な世界を作りだしている。

本人が亡くなっていたのは本当に一回全部聴いてその後に知った。 2005年5月に夭逝したシバリエの最初にして最後のソロ・アルバム。『ショーロ・クラブ』の沢田穣治とのデュオで制作していた楽曲を中心にこれまでに参加したプロジェクトの楽曲なども加えたとは思えないほどの世界感。

【アーティストについて】
CUVA CUVA、Studio Apartment、OUT OF SIGHT PRODUCTSをはじめ様々な作品にゲスト・ヴォーカルとして参加しその類まれなる歌声で頭角を現してきたシバリエ。アルゼンチン音響派の歌姫フアナ・モリーナの来日公演でオープニング・アクトを務め、大きな脚光を浴びる。 2003年9月に、松本隆主宰の風待レコードより、neuma(ネウマ)の一員としてアルバム・デビュー。また、ショーロ・クラブの沢田穣治とのデュオをはじめ、ゲスト・ヴォーカル参加や楽曲提供など、精力的に活動する。2004年には中川陽介監督作品『FIRE!』に主演し、映画デビューも果たす。 2005年5月26日に心不全のため急逝。

聴く前は資料だけ読んでそんなことが起きたら、もうおしまいだ...と思った。でも5.1chで聴いたときの衝撃。こんなこと何年も研究してた人と、遠い昔のバッハと半世紀前のグールドがロマンティックに結びつく。技術的には2007年の音楽界ではもっとも衝撃的な出来事だとは思います。これジャズでも出来るってことです。ある意味恐怖体験であることは間違いありません。

アルバムの詳細はHMVのサイトをご覧下さい。