ロイド3年ぶりとなる新作が他を大きく離して1位である。
これが70歳のオヤジか?と耳を疑いたくなる熱演が収められている。アルバムタイトルでもあるRabo de Nubeはキューバの吟遊詩人シルヴィオ・ロドリゲスの人気曲で、ロイドは2度目のアルバム収録となる。他はロイドのオリジナルが占める。
ロイドのアルバムはどれも、ECMらしからぬストレートな、ジャズらしいポートレイトが使われることが多いが、この作品のあまりにも直球なステージ写真は逆に新鮮である。
ここでの聞き者は当然ロイドであるが、ピアノのジェイソン・モランでもある。この人、我が愛するジャッキー・バイアードの愛弟子でもある。それだけでもカワイイのだが演奏がまたイカシテイル。お洒落なのもいいな。ソフト帽をモニタースピーカーに引っ掛けた構図。オシャレですな。
ペトルチアーニに出会いジャズ復活を果たしたロイドだが、モランとの出会いがもう一花咲かせそうな予感がする。
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