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2010 私のお気に入り or Best 3 By Feelie

ベストというよりフェイバリットという感じで選んでます。
泣く泣く漏らしたものは、竹内直
「Obsidian」(What's New)、山口コーイチ「愛しあうことだけはやめられない」(Studio Wee)、ONJT+「Bells」「Lonely Woman」(doubtmusic)、Vandermark 5「Annular Gift」(Not Two)、Michael Attilas「Twines Of Colesion」(Clean Feed)、Wilkinson/Edwards/Noble「Live At Cafe Oto」(Bo'Weavil)等等。

■ 新録CD

新録CDタイトル 1
the elements - tenor saxophone solos

アーティスト

広瀬淳二
レーベル
doubtmusic dms-135
先日、初リーダー作にあたる、みずからのレーベルCACOONから1980年にリリースされた「Solo Saxophone」を聴いたとき、このレコーディングの音は30年前から準備されていたと感じた。30年間、確信を持って研ぎ澄ましてきたサックスのあらゆる技巧を、音として提示してみせるだけの目的で、合羽橋なってるハウスでのライブと客を入れず演奏した録音が、昨年パッケージされた。世界のどこへ持っていっても、あと何十年も、その音だけでひとびとを振り向かせることができる作品。
プロデュース、録音、マスタリングは、doubtmusic沼田順(広瀬のかつてのバンドメイトでもある古い友人である)がひとりで担当した。その執念に喝采したい。



新録CDタイトル 2
rostbestandige Zeit

アーティスト

アクセル・ドゥナー + 今井和雄 + 井野信義 + 田中徳崇
レーベル
doubtmusic dmf-132/133
かつてシュリッペンバッハのグループなどで活動し、ベルリン即興シーンの主要なトランペット奏者アクセル・ドゥナーの来日に合わせ、井野信義(b)が発案した録音で、ライナーによると今井和雄(eg,ag)とのトリオの予定だったが、ドゥナーの要請で田中徳祟(ds)が参加し、カルテットと今井抜きのトリオの録音が2枚組CDに収録されている。Disc1はドゥナーの作曲だが、まあ全部が即興演奏。で、一音々々と、4人がつなげていく様子がすばらしく楽しいのです。そう、昨年で一番楽しい録音でした。


新録CDタイトル 3
Cut The Rope

アーティスト

First Meeting
レーベル
Libra 104-025
藤井オケの田村夏樹(tp)/藤井郷子(p)/ケリー・チュルコ(g)の3人に山本達久(ds)が加わったノイジーな即興をやるというカルテット。カナダ人のチュルコのエキセントリックな特徴的なギターと、山本達久らしい楽器の境界を広げていく遊びのようなドラムの上に、田村と藤井がのっかると、純粋即興とは違う、フリージャズ的なインタープレイ、ジャズロック的な空気感が出て、盛り上がってびっくりする。はっきり曲と認識できるし、踊ることだってできそう。そう、昨年で一番ストレートな高揚を得ることができた録音でした。

 

 

 

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