2010年に発売されたアルバムである。何度か当店に出演してもらっていたし、白版のサンプルCDもいただいていたのだが軽く流した程度で真剣に聞いていなかった作品。
昨年発売された著書『人生を変える「数学」そして「音楽」』をきっかけに彼女への興味がグッと増し、改めてこの作品聴いて驚き感動したのだ。
ジャズピアノの師でもある本田竹広氏譲りの力強いゴスペルタッチの奏法。日本的な哀愁感漂う旋律。
尋常小学唱歌「ふるさと」で幕を開け、アイルランド民謡「ダニボーイ」で幕を閉じる見事な構成力。
本田竹広〜板橋文夫と続く日本ジャズピアノの太い幹は彼女の手に委ねられた。 |