核となる「パンチの効いたブルース」以外のメンバーには主にジャズ系の実力者熟女が揃っている。熟女たちのつくる鉄壁なサウンドによってマダムギター長見順の内省的な歌のメッセージがいつも以上に伝わってくる。素晴らしいソウルミュージックだ。音の感じは吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズというより渋谷毅オーケストラを思い出した。そうだ、渋谷オケ、明田川オーケストラ、渋さ知らズに続く、中央線ジャズ・オーケストラの系譜に、このパンチの効いたオウケストラを加えてもいいのではないか!とにかく最高。
初めてビヨンセを聴いた。このクオリティはすごい。最もすごいのがビートだ。グルーヴをつくる重いキックとベースの音色は曲によって細かく触感が変わり、実に練り込まれたつくりになっている。音の佇まいが非常にストイックで聴き惚れてしまう。 ビヨンセと縁の深いジャスティン・ティンバーレイクや、夫ジェイ・Zの新譜も最高だった。超メジャーなのに尖ったサウンド。2014年はこの周辺の、アメリカの先端のR&Bやヒップホップをもっと聴いていこうと思う。
多くの人が言うように、2013年にまさかデヴィッド・ボウイの新作で感動することになるとは思ってもみなかった。音そのものは現在進行といっていいものかは微妙だが、勢いはある。そしてなによりボウイのボーカルに説得力がとてもある。泣ける。自分はデヴィッド・ボウイの声が好きなんだなとあらためて思った。
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