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2013 私のお気に入り or Best 3
By ikeda
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新録
CD
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新録CDタイトル 1
Waiting For Sunrise/井上銘
「若きイケメンのジャズ・ギタリスト」というだけで語られるのはもったいない傑作だ。颯爽としたテクニシャンぶりが全開の曲もあるとはいえ、ひたすら若さで押しまくるのではなく、一音一音がとても丁寧かつ思索的で、心底楽しめる正統派ジャズ・ギター作品である。才気溢れるオリジナル曲はもちろん、「マイ・フェイヴァリット・シングス」「この素晴らしき世界」「アルフィー」といった手垢まみれのスタンダードでさえ、独自のアレンジと誠実な演奏によって新たな生命が吹き込まれている。20代前半にしてここまで成熟して、今後は一体どうなるんだろう?
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新録CDタイトル 2
Gamak/Rudresh Mahanthappa
インド系アメリカ人のアルト吹きルドレシュ・マハンサッパは、日本ではまだ知名度が低いようだが、アメリカでは既に『ダウン・ビート』誌でも最優秀アルト・サックス奏者に選ばれるほどの人気者だ。あざとくインド風味を取り入れた音楽性ではないが、自分のルーツを見据えて、欧米のジャズメンとは異なる独特のアプローチで勝負している。そして、この『Gamak』では、やはりインド音楽に影響を受けた名手デヴィッド・フュージンスキーが全編でギターを弾きまくり、主役ルドレシュと抜群の相性を見せてくれた。ウネウネとした即興の絡みが気持ちイイ。
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新録CDタイトル 1
My True Story/Aaron Neville
類い稀な美声の持ち主アーロン・ネヴィルが、名門「ブルーノート」へ移籍したことだけでも驚きだったが、何とキース・リチャーズがプロデュースとギターで全面参加している。キースとブルーノートというのも凄い組み合わせだ。アーロンがR&Bやドゥー・ワップの名曲を歌いまくった内容で、キース印のギター・ソロが楽しい「マニー・ハニー」、大胆にもイントロのドラムをニューオーリンズ・ファンク風にアレンジした「ビー・マイ・ベイビー」等が印象的。そして何より、主役アーロンの艶やかで深みに満ちた声は、既に70代のおじいちゃんとは思えない。
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番外(リイシュー)
Echoes Of An Era/Chaka Khan, Freddie Hubbard, Joe Henderson, Chick Corea, Stanley Clarke, Lenny White
R&B界でも屈指の実力を誇るディーヴァ、チャカ・カーンは、実はジャズとも縁が深い。実際、自分のアルバムにディジー・ガレスピー、マイルス・デイヴィス、サム・リヴァースといったジャズ界の巨匠を招いてきた。そして、このアルバムはレニー・ホワイトが音頭を取って、錚々たるメンバーで古き良きアコースティック・ジャズを奏でた1982年作品。ジョー・ヘンダーソン&フレディ・ハバードの2管も凄いが、女性ジャズ・ヴォーカル作品としても、そこらの専業ジャズ・シンガーよりずっとジャジー。これが2013年まで日本未CD化だったなんて、本当にもったいない。
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