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2014 私のお気に入り or Best 3 By Hirose


新録CDタイトル 1
Floating / Fred Hersch Trio((Palmetto)
今年2月開業80年となるNYの名門クラブ、The Village Vanguardは常に超満員、1st SetはSold Outが多い。出演者は通常1週間(月曜日はVJOの定例公演で休み)であるが人気ミュージシャンは2週間の連続公演を行う。その数少ない出演者の一人がFred Herschである。
昨年2月のVanguardでの 2週間のギグ(1週目はTrio,2週目はSolo)を終え、3月にスタジオ入りし録音した作品。
  まずは1曲目、’You &the Night & the Music’、両手を駆使ーとくに左手に注目ーし、88鍵を鳴らし切る。(弟子のBrad MehldauはFredそっくりのプレイを行う) 彼は21世紀のJAZZの体現者、パイオニアである。さらに’If Ever I Would Leave You’のピアノの音の響きである。これほど透明感のある、美しさ、説得力のあるプレイヤーはRare(あるJazz Pianist の評)で、まさにFredの世界の真骨頂である。
  このCDは2014年のGrammyでJazzカテゴリー、Best Jazz  Instrument Performance,さらに’You & the Night & the Music’がBest Improvisation Jazz Soloの2部門で
ノミネートされている。

新録CDタイトル 2
David Berkman / Live at Smalls (Smalls Live)
中島唱子の旦那。奥さんの里帰りの都合か、日本での公演も多い。最近は話題のts Dayna Stephens,bのLinda Oh との新録が好評。本作品はSmallsでのライブ録音。昔のSmallsのピアノの音は最悪で聞くに堪えなかったが、現在はSteinwayとなり聴けるピアノとなった。
  さてゲストのTom Harell である。2曲目、’Body &Soul’。これが凄い。こんなにも泣かせるラッパはいない。Tom Harell のtpは時に鳴らないときもあるが、しかしこの日のプレイは絶好調。しかもこの二人の相性は抜群である。

新録CDタイトル 3
Trilogy / Chick Corea Trio    (Concord Jazz, Strech Records)
 現在74歳。ほんとにスーパー爺さん。ラテン系のツイストの効いたリズム感、エバンス、ハンコックを掘り下げたハーモニーで超人気ピアニスト。これまでもラテン・ジャズ、フリー、カモメの世界、ソロ活動など千変万化、何でもデキちゃうバカテクピアニスト。本作品は言ってみれば、Further、Advanc ed ’Now He Sings ,Now He Sobs’。しかし脇を固めるb Christian McBrideと ds Brian Blade 、この二人が旬の味付けに大きく貢献した。
  本作品とDisc1の6曲目’Fingerprints’(Wayne ShorterのFootprintsと同じ)も2014年のGrammyでJazz カテゴリーの2部門にノミネートされている。

 

 

 

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