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2016 私のお気に入り or Best 3 By Murakami


CDタイトル 1
@ レナード・コーエン:ユー・ウォント・イット・ダーカー
1968年のレコーディング・デビューから48年の歌手生活で14枚のスタジオ録音作品しか残さなかったコーエン。かって愛した人の死と向かい合って創り上げた最後の閃きだ。一生の宝ものにします。と言ってもそんなに長い残りの人生ではないが。

CDタイトル 2
チャールス・ロイド&ザ・マーヴェルズ:アイ・ロング・トゥ・シー・ユー

ブルーノートに移籍したことがこのアルバムを作らせたのだと思う。ECM=欧州のレーベルでは作り出せないフォーキーでブルージーな味わいが溢れている。ビル・フリゼールのギターと、超売れっ子セッションミュージシャンのグレッグ・リース奏でるペダル・スチールギターが古き良きアメリカを下書き、ロイドが筆を重ねていく。
あ、そうそう、アラン・トゥーサンの遺作にも2曲参加していましたグレッグ。あれも良かったな。

 


CDタイトル3
大西順子:Tea Time
引退、再起を繰り返す大西にいささかうんざりしていた。菊地成孔への接近も感じのいいものではなかった。そして予想通り硬派の大西に、都会のクラブの大西やラージアンサンブルの大西・・・色々あります。作曲、プロデュース全てが菊地。フューチャリング・ピアニスト大西順子的アルバム。でも好き。体育会系大西と頭脳明晰な菊地のミックス。菊地少し見直した。

特別賞
内田修ジャズコレクション 人物VOL.2 宮沢昭
昨年12月、岡崎のドクター・ジャズこと内田修氏が87歳の生涯を閉じられた。彼のミュージシャンへの支援ぶりには頭が下がる思いだ。ヤマハ・ジャズクラブを監修し伝説を作り続けた。特に宮沢昭に対する姿勢は愛に溢れていた。このアルバムは、その98回ヤマハ・ジャズクラブのライブ音源を収録した名作「マイ・ピッコロ」の前日に録音された、ドクター・スタジオでのリハーサル曲を含む、貴重な宮沢昭ドキュメントである。有難う宮沢さん、内田さん。

 

 

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