CD REVIEW> My piano my life 05 本田竹広 (1.22.06)    >>back
                   
                  昨年の夏に東京紀尾井ホールでライヴ録音され、暮れもおしつまって発売された。
                  竹曠から竹広へと前作から名前の表記が変わっている。改名したのだろうか?
                  名前と同様に音楽の質もよりシンプルに、内なる世界に向かう。
                  本田が旅たったいま、涙なくしては聞けない感動作である。
                  ベートーベン「月光」から父親の作曲した「宮古高校校歌」まで本田の愛した音楽、家族、恋人、友人、ピアノ、全てが奏でられる。
                  まるで本田の人生を聞いているようだ。
                  ジャズはテクニックではなくハートだとつくづく思わされる。
                  これが二度の脳内出血を経験し、左手に後遺症をかかえ、肺に水が溜まった男の弾く音なのか。奇跡だ!
                  Eu Te Amo(“I Love You”)に涙が止まらなかった。愛の偉大さに感謝。
                  Get Up!! くよくよするな前を見ろ、進め。本田のブルース魂炸裂。
                  そして、故郷〜父の歌「宮古高校校歌」。万感のフィナーレ。本田の故郷、浄土ヶ浜に想いを馳せる。
                  ご苦労様。安らかにお眠りください。
                  そしてこの素晴らしいCDをありがとう。
                  これからの残りの人生の糧とします。
                  
                  本田さん本当にありがとう。