上京して住んだところが世田谷の京王線の芦花公園駅。
その後数回越したが全て中央線の新宿以西ばかり。田舎が四国なので帰省する際は東京駅が始発となる。学校も就職先も全て中央線の新宿より西。
そんな訳で東京の東方面にはとんと馴染みが無い。
最近の居酒屋巡りが楽しいのも、昔の知らなかった東京に会えるからかも知れない。

神田にも数えるほどしか来た事がない。
北口に下りる。
ロータリーなんてなくていきなり道路。
そして飲み屋の看板と多くの金券ショップ。やはり神田、ワクワクする。
目指す「みますや」ここから５〜６分歩かねばならない。

いや聞きしに勝る門構えと言うか入り口である。
歴史が刻まれている。店の前に立っただけで顔がほころんでくる。
創業明治３８年。大衆居酒屋の王道を行く。豊富な日本酒の種類、焼酎も「佐藤の黒」等充実している。賞味一合で７５０円、安い。そして江戸前のツマミ。馬刺し、こはだ酢、どじょう鍋。
品数も多い。 昔はどじょう屋だったのだろう、店の赤提灯に書いてある。

部屋が大きく区切られている。全部埋まったら１００人くらい座れそうだ。間口の割には奥行きのある昔ながらの店。

江戸の町の住人になったような錯覚が味わえる粋な店だ。

★★★★★