久し振りの更新。
最近休日になると用事が出来て下町巡りがとんとご無沙汰になっている。それでも4〜5軒のストックはあるのだが、いざ文章にするとなると面倒になる。元来筆不精だし、下町の似たような味の店を比較するのは難しいものがある。
もう1ヶ月ほど前だが老母の入院見舞いで帰省した。四国は愛媛の新居浜と云う無味乾燥な田舎の工業都市だ。私は高校生までここで暮らしていたのだが、当時からこの田舎らしくない汚れた海の街が嫌いで、早くここから出て行きたかった。
生まれたのは父母の実家があった今治と云う港町で、村上水軍の本拠地があつた大三島は目と鼻の先にある。この街は店のたたずまいや公園や城跡や神社や海の風景が大好きな町。
ここは最近、焼き鳥タウンとして全国的に有名になりつつあるようだ。人口比でいくと日本一の焼鳥屋数を誇るらしいのだ。人口15〜6万の市に70軒ほどが点在するらしい。
早速視察を敢行した。
綿密な下調べの末3軒をピックアップ。今治駅を基点に北上することに。
相棒は、今年83歳になる親父。
駅から5分ほどの所にある「鳥林」庶民店として39年の伝統を誇る老舗。
ここは絶対外せないでしょう。
今治の焼き鳥は東京と全然違う焼き方をする。網で焼くのではなく鉄板で焼くのだ。
鉄板に肉を乗せアイロンのようなものでプレスする。これだと肉のジューシーさは失われる。
歯の弱い年寄りには不向きでは?そんな危惧を抱いていたのだが。見事に的中してしまった。硬い。私にも硬いのだから83歳には無理だ。と言う訳で早々に一軒目で白旗を揚げてしまった。
「八味鳥」「五味鳥」には行きませんでした。意気地が無いと言うか、私の好みではないのが一軒目で既に解ってしまったのです。
その後は、今治は蛸だ鯛だ・・・と鮮魚料理の店に繰り出すのでした。
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