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[京成立石] 栄寿司・宇ち多・江戸っ子・大林酒場 2006.9.5 |
久しぶりに燃える下町酒場巡りである。場所は京成押上線の立石駅周辺に所狭しと軒を連ねる極楽酒場天国。いや地獄か。
京成押上線といっても東京の西の人にはピンとこないだろう。
東京都と千葉県に路線を有する大手私鉄で、京成の社名は、本線が結ぶ東京の「京」と成田の「成」に由来する。押上線は押上駅と青砥駅の5,7キロを結ぶ路線である。
私の住む国立市からだと東京の西から東に横断するかたちで、行くのにちょっと根性がいる。
国立〜御茶ノ水〜浅草橋〜押上〜京成立石と4回の乗り換えを覚悟していたが、地下鉄都営浅草線と京成が相互乗り入れていて浅草橋から立石まで乗り換えなしで行けるのだ。
中央線特別快速を使って1時間ちょっとってところでしょうか。国分寺駅のホームで連れの連中と1時に待ち合わせて2時10分位に立石に到着。
駅の階段を下りるとそこはもうディープな下町タウン。肉屋のショウウインドウはメンチ、コロッケ、串かつ、・・・てんこ盛りの揚げ物の山。それを見ただけで嬉しくなってしまう。
東京一のもつ焼き屋「宇ち多」をまず攻めて、次に立ち食い寿司の名店「栄寿司」に乗り込むつもりだったが「宇ち多」は開店10分にして早や満席。裏表にある2つの入り口には数人の待ち人も。昼の2時にこの混みよう、恐るべし「宇ち多」、恐るべし立石。
予定を変更して立ち食い寿司の「栄寿司」から。
高い寿司なら美味くて当然。しかし回転寿司は情緒が無い、安いばかりで美味いわけがない。昔は小腹を空かせた庶民のファーストフードだった寿司。立ち食いや屋台の寿司屋が本流だったそうだ。そんな江戸風流を今に受け継ぐ「栄寿司」。
まずは値段を見てもらいたい。鮪赤身、いか、たこ、げそ、たまご、えび、帆立貝、青柳、シャコ、鯖、サーモン、鯛、くらげ、はまち、いわし、ああ疲れた、が一貫100円。トロや貝類が200円〜300円。圧倒的に100円モノが充実している。
一貫から注文できるのもうれしい。
オヤジとオバちゃん二人で切り盛りしている。15人くらいが食べられるカウンター。次々と注文飛んでくる。まとめて注文しないと食いそびれるかもしれない。常連は「赤身6個ね」とか「10個、おススメで」とかで頼んでいる。
鯖、美味い。鮪赤身、シャコ、タコ(生でした)、煮ハマグリ(江戸前でしょう)美味い。ビールの小瓶を各自1本。一人1000円弱。安い!
本当はもっと寿司食いたいと思ったがメインが私を待っているので早々に後ろ髪引かれるおもいで店を出る。
「栄寿司」の店内から「宇ち多」の店先が見える。それほど両店は近い。並ぶ客のいない事を確認して「栄寿司」を出てきたのだ。「宇ち多」の暖簾の隙間から恐る恐る中を覗く。
赤ら顔のオヤジの群れが嬉々として煮込みやモツ焼と対面している。
「何人?」「4人?!、チョッと待って」。すぐに入店できた。8人がけのテーブル席の奥4人分。
まずは飲み物。ここの定番、焼酎のウメ割りを注文する。宝焼酎に特製ウメのエキス?を加えたもの、氷は入っていない。ほとんどの人が飲んでいる。170円。
煮込み、レバタレ、アブラ塩、ハツ生(ここの大きな売りの一つ、ハツ、ナンコツ、シロ等のボイルした具を冷やして醤油風味タレで食べる)、シロタレ。デカイ。全て2本で170円。ダイコンの漬物。170円。
滞在時間1時間弱。私は3杯、後の3人は2杯ずつだったか飲んで4人で4000円弱。安い!安すぎる!!
ファンによる素晴らしい応援サイトhttp://curtain.sakura.ne.jp/uchida/あり。参考になります。
次は「串揚げ100円ショップ」(北千住の立ち飲み串揚げ屋の名店、天七に匹敵するほどだそうだ)に行く予定にしていたが、残念ながら火曜日が定休日のことでまたしてもモツ焼きの名店「江戸っ子」へ。
途中小さな飲み屋がひしめく穴蔵のような呑んべ横丁を通り過ぎる。いや、記念撮影した。
「宇ち多」から流れてきたのは我々だけではなかった。先ほどまでとなりで呑んでた爺さん3人組が既にまた呑んでいる。立石呑んべ定番コース。
しかし、さすがにモツ焼きの次にモツ焼きはツライ。私はトマトとか厚揚げ焼、食い放題のサービス・キャベツとかをつまみながらハイボール(300円)を2杯ほど飲む。ここもモツ焼きの名店なのに申し訳ないことをした。再挑戦します。
場所を変えようと立石駅方面へ。
先ほどはシャッターが下りていた「大林酒場」が開いている。年季のはいった大暖簾。入る事にした。
左にカウンター席、右手に4人がけテーブルが4つほど。正面にメニューの短冊。曰く熱燗二級酒150円、湯豆腐150円、コロッケ150円、いかフライ150円、とほとんどが150円ではないか!またしても安すぎる!
ビール大瓶500円2本、お銚子3本とイカフライ2皿にコロッケ、特大湯豆腐を食べて、2050円だ!
もう一度言う、恐るべし立石!また来るね。
京成立石 ★★★★★
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