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[木場]河本→[門前仲町]大坂屋→魚三酒場 (訪ねた日 7.14.2008)

「久し振りの」と言うのが空々しいほどの久し振り。昨年の12月以来だから7ヶ月ぶりとなるわけだ。その間どこにも行っていないわけではなく十条、東十条とか、阿佐ヶ谷、高円寺、中野方面とか何度かトライした。それらが最初の感激ほど感じなくって、ほったらかしにしてきたのだ。勿論、「斉藤酒場」がつまらなくなったわけではないですよ、居酒屋として最高にくつろげる王道に変わりはない。客として、観察などせずにゆっくりと彷徨いたいだけ。そんな風に、怠け者のもう一人の私が囁くのだ。

今回の「河本」は初めてってこともあるし、居酒屋通を唸らせる横綱級って巷の噂もある。当然、気合入るし、少し緊張のような・・・。

この店と遭遇した時の、ガンと頭を殴られたような衝撃は、今までの多くの酒屋探訪の中でも最大のものだった。こんな住宅地、小学校の前にたった一軒、居酒屋があるわけないだろう。 四つ角を曲がろうとしたら、そんな絶対無いようなところに「在った」のです。しかも昭和の初期の風情をたたえた風貌で。 中に入ろうと思う。そこでまず躊躇した。右から入るべきか、左から入るべきか。同じくらい年季が入っていたのだ。意を決して右から入った。問題なし。左からでも問題なし。
4時開店なので4時には並ぶつもりで目指したのだが、現在4時20分。中は満席、あるいはそれに近い状態。・・・先客は1名でした。さすが平日。平日の4時から呑める自分の境遇に感謝。
煮込み=300円を注文。ビール大瓶500円も。
旨い。東京3大煮込みに加えてもいいくらい旨い!当然お代わりだ。
ビールの次はホッピーと、雑誌にも載っていたので「ホッピー!」と注文。
出てきた。冷蔵庫で冷えたホッピー、外で常温の甲類焼酎。本日外気温33度くらい。と云うことはホッピー33℃。氷が無い。これが下町、ホッピー本来の飲み方なのか?
ホッピーはナカミをもう1杯追加して2杯飲むもの。だから半分ずつ注ぐのだ。居酒屋マニアの私は、熟知しております。「中お願いします」とオーダーする。当然です。しかるに、ゴクゴクと満たされるは正味1合の甲類のみ。氷の一かけらもない。外は33℃ですよ。中は35℃かもしれない。扇風機が向こうの方にありました。壊れそうな年季の入った冷蔵庫。これでは氷は無理だ。
バーちゃんとジーちゃんが切り盛りしています。暑いです。メニュー少ないです。氷ないです。でも煮込みが絶品、300円。二人に何かあったら終わりでしょうね。もし昭和のいい時代の感触を味わいたいのなら、急いで行くべき店です。 あとの2店は今回それほど突き動かされるものがなかったので書きません。


江東区木場1-3-3
河本

★★★★


 


 

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