二日目。今日は天満と鶴橋！

昨晩は9時すぎに寝床に入りアッという間に寝た。6時頃には目を覚ましてバス用に買っておいたウイスキーの小瓶をチビリチビリやりながら、TVのローカル放送なんかを観る。大阪の知らない芸人がゾロゾロ出てくるやつだ。完全に釜ヶ崎の住人化。
出発は9時半頃だったか。今日は環状線の天満と鶴橋を攻める！
電車は信じられないくらい空いている。立っている人皆無。大阪城とかがチラリと見える。興味ないな大阪城とか、ユニバーサルスタジオとか。

10時すぎに天満の駅に到着。改札を出たらイキナリの繁華街。パチンコ屋に長蛇の列。パチプロかな？朝から開店の飲み屋も多数。目指すは「天満酒蔵」。朝の８時４５分に開店する麻の実オヤジのための王道酒場だ。

チョッと探すのに苦労した。１５分くらい迷ったかな。細い路地を想像していたのだが、アーケード街の目立つ場所にありました。先客２名。長いカウンターと二人がけのテーブルが６脚ほど。満席で３０〜４０席かな、かなり広い店。
その奥の深い壁に品書きの短冊がぎっしり。ツマミの数多いです。安いです。ビール大瓶３５０円！利益あるんだろうか？
１５０円から３００円くらいが大多数で、３５０円、４００円が数品。ヤスイ、安い！
さらし鯨〜ビール〜マグロ刺し、天ぷら盛り合わせ〜ビール〜鯖味噌、ハモ焼き〜ビール〜鯨鉄板焼き・・１時間半ばかしいたと思う。一人２０００円ほど。安！満腹！満足！

	天満酒蔵

次の「銀座屋」までドトールでしばし休憩。

小一時間休憩し、「銀座屋」に行ったのが1時頃だった。ここは立ち飲み屋。たぶん大阪の中でも安い店の筆頭だろう。ツマミは８０円、１００円、１２０円。鷄唐揚げ大盛りで２００円。刺身は１８０円〜３００円。品数にして１００種類前後ある。これは凄すぎる。朝昼晩通ってここで生活したいくらいだ。ビールは大瓶で３３０円。しかも銘柄が選べる。一人１５００円くらい。撮影禁止。恐るべし大阪、恐るべし天満。
本日の格言。「大阪に行ったら天満に行くべし！」

JR環状線を元に引き返す。鶴橋は西の新大久保として知られている。今でこそ規模的には新大久保に負けているが、戦後のコリアタウンと言えば鶴橋であった。今も多くの韓国人が暮らす街。韓国の食材や衣装を売る店が蟻の巣のように広がっている。当然焼肉屋も多数。焼肉街もあるが、今回目指す店はそんな駅前商店街から遠く離れた「新楽井」（アライ）だ。

駅の周りのコリアタウンとは別に「生野コリアタウン」がある。鶴橋駅から１５分くらいだろうか。そちらを目指して歩くことに。途中で見つけたのが、いか焼きの店「牧野」。ちょっと寄り道していきますか。酒と思ったが我慢してソフトクリームとイカ焼きを注文。

卵とか入っていない、通がたのむやつだ。２００円。素朴なイカ焼き旨い！おばちゃんにこの辺の焼肉屋の事を聞いてみる。「高い、ウマいはヨウケあるけど、そこそこの値段でウマいのは新楽井やな」。地元民から太鼓判押されました。やはり私の勘に狂いはないのだ。
横浜中華街の入口を小ぶりにした感じの雰囲気。内臓の種類が豊富な肉屋やキムチ屋や韓流雑貨店が軒を連ねる。異国情緒タップリの通りだ「生野コリアタウン」。ここで土産用にニンニクやキムチを買った。

５時を少し過ぎた頃に「新楽井」に到着。一応予約しておいたのだがその必要はなかった。我々の前にも後ろにも客はいない。靴を脱いで、調理場を通って奥の客席に到着。まずは、大きなビニール袋を渡される。匂いがうつるから上着とかを収納するんだと。足がないテーブルが８卓ほど。大人数用から４人用まで。よく韓国のご婦人が片膝立てて食事している光景を映画とかで見ますが、この低いテーブルなら解る。
住宅街にあるので換気がそれ程できない、したがって全部のテーブルが埋まってセイノと焼き始めたら煙モウモウ。その為に水中メガネが用意されているのだ。
残念ながらレバ刺しは無かった。ユッケも無く、代りに桜ユッケがある。馬肉だ。禁止されても大阪には絶対あると思ったのに。
頼んだ品々は写真で堪能してもらいたい。見事な肉、内臓、の数々でした。飲んで食っ一人４５００円くらい。やはり安いは！

	新楽井

もう腹一杯。ホテルに帰って、焼肉の匂いを風呂で落とし１０時頃には寝ちゃったな。
そういえばホテルの周りの自販機、ほとんど５０円だったな。

３日目は新幹線で名古屋で昼飯

翌朝７時過ぎに目を覚ます。このホテルの唯一の欠点はチェックアウトが９時だってことかな。何しろ一泊１５００円なのだから文句の言いようが無いな。
そのまま新大阪まで行って新幹線に乗り名古屋駅構内の「きしめんNAGOYA 住よし 」JR名古屋駅14・15番ホーム店（大阪側）できしめんを食べるのが今回の旅の最後の目的だ。その前に「ひつまぶし」とビールで朝食。
全体的に高い値段設定。私の食べた冷やしでも３９０円。考えてみるとこの２日間が安すぎたのかも。味はマアまあ。四国育ちの私は讃岐うどんと比較しちゃうんだよね。

それにしても久しぶりの野性的でスリルのある旅だった。また機会を設けてチャレンジしたいね。裕福な旅は７５歳過ぎた辺りからでいいや。