６年続いた後藤氏による「新譜を試聴する会」も昨年の６月に幕を下ろした。その少し前の４月５日には、ディスクユニオン国立店が閉店している。まだ３、４歳だった娘を自転車の前に乗せて、休みのたびにレコード漁りに来ていた店だ。そしてそのあとは必ず今も在る「キャンディーポット」に立ち寄り、私はコーヒーかビールを、娘にはオレンジジュースを。つつましくて楽しい休日だった。だから１９８０年のはじめ頃に、国立のユニオンはオープンしていたはずだ。
この二つの出来事を契機に、新譜への意欲が減退したと言ったら「馬鹿じゃないの」「年だね」「勉強しろよ」・・・色々お叱りを受けるだろうな。
でも、後ろを見たら６２年が過ぎ去り、前を見たら１０年から２０年くらいしか残されてなくて。もう一度聞き返したい音源が溢れている。新譜に意欲が無くなるのも当然かな？ふと、中村とうようさんの事が頭に浮かんだ。
ここは、意欲的で若くて斬新な感性の持ち主である当店のお客さんたちに、私の古ぼけた神経を刺激していただくしかありません。
これからのjazzのこと宜しくお願いします。
そんな２０１１年でしたが。

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